過去の入試問題 | 千歳科学技術大学

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化学基礎

化 学

千歳科学技術大学 理工学部

一般学力入試 Ⅰ期 問題

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１．

して，（A）質量パーセント濃度が 30％の水溶液を 0.296 L 調製した。このときの水溶液の密度は

1.25 g/cm3_{であった。この水溶液を室温のまま放置して水を蒸発させたところ，（B）水溶液中に}

結晶が析出し始めた。この時の水溶液の質量は 311 g であった。原子量を，Cl：35.5，H：1，O：

16 として，以下の問いに答えなさい。

（１）下線部（A）の水溶液に溶けている溶質の質量〔g〕を求めなさい。

（２）金属 M の原子量を求めなさい。

（３）下線部（A）の水溶液に溶けている溶質の物質量〔mol〕を求めなさい。

（４）下線部（B）から，室温で 100 g の水に溶かすことのできる金属 M の塩化物（MCl2）の質量〔g〕

を求めなさい。

（５）問題（４）のように，一定温度で溶媒 100 g に溶かすことのできる溶質の最大質量を g 単位で

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２．

（１）ホウ素には10_{B と}11_{B の同位体が存在し，ホウ素の原子量は 10.8 である。同位体の相対質量は}

その質量数に等しいとして，それぞれの同位体の存在比（原子数百分率〔%〕）を求めなさい。

（２） 3.01×1023_{個の水分子は何 mol か。また，その中に含まれる水素原子と酸素原子の物質量〔mol〕}

をそれぞれ求めなさい。

（３）標準状態（0℃，1.013×105 _{Pa）で 33.6 L のプロパン C}

3H8の質量〔g〕を求めなさい。ただし，

必要があれば原子量は，H：1，C：12 を用いなさい。

（４） 0.100 mol/L シュウ酸水溶液 10.0 ml をはかり取り，コニカルビーカーに移し，指示薬を加え

てから濃度不明の（ア）水酸化ナトリウム水溶液で滴定したところ，12.5 ml で溶液の

   （イ）色が急に変化した。

① このとき使用する指示薬は次のどれが最もよいか，記号で答えなさい。

  ⒜ メチルオレンジ溶液  ⒝ フェノールフタレイン溶液  ⒞ BTB 溶液

② 下線部（ア）の水酸化ナトリウム水溶液の濃度を求めなさい。

③ 下線部（イ）で色がどのように変化したか答えなさい。

（５）両極に白金電極を用いて，100 A の電流を 1 時間通じて硫酸銅(Ⅱ)水溶液を電気分解した。こ

のとき，陰極に析出する銅は何 g か。必要があれば原子量を，Cu：63.5，ファラデー定数

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３．

次の式で示される可逆反応である。

CH3COOH ＋ C2H5OH ⇄ CH3COOC2H5＋ H2O

  こ の 可 逆 反 応 が 平 衡 状 態 に あ る と き， 各 成 分 の 濃 度 を そ れ ぞ れ [CH3COOH]，[C2H5OH]，

[CH3COOC2H5]，[H2O] のように表すと，平衡定数Kは，K=（ Ａ ）で示される。

 酢酸 1.05 mol にエタノール 1.44 mol を加えて 25℃で反応させ，平衡に達したときの酢酸の物質量

は 0.25 mol であった。このとき，生成した酢酸エチルの量は（ Ｂ ）mol であり，この反応の平

衡定数は（ Ｃ ）と求められる。以下の問いに答えなさい。

（１）① 文中の（ Ａ ）に当てはまる式を，（ Ｂ ），（ Ｃ ）に当てはまる数値を答えなさい。

② 同じ温度で，酢酸 1 mol とエタノール 1 mol を反応させた。平衡に達したとき，酢酸エ

チルは何 mol 生成するか。小数第 3 位以下を四捨五入して答えなさい。

（２）上の式の反応において，温度一定の条件で，さらに酢酸エチルの生成量を上げるためにはどの

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４．

にシス-トランス異性体の関係にあり，A は水によく溶けるが B はあまり水に溶けず，A の融点が

133℃であるのに対して B の融点は 300℃（封管中）である。A を 160℃に加熱すると分子内脱水

が起こり（ア）酸無水物となるが，B では酸無水物は生じない。（イ）A，B の構造中に含まれる

二重結合にそれぞれ水素を付加するとコハク酸と呼ばれる化合物となり，（ウ）A，B の構造中に

含まれる二重結合にそれぞれ水を付加するとリンゴ酸と呼ばれる鏡像異性体が存在する化合物と

なった。以下の問いに答えなさい。

（１） A，B，C の構造式を書きなさい。

（２） A，B の名称を書きなさい。

（３）下線部（ア）の酸無水物の構造式を書きなさい。

（４）下線部（イ）の化合物の構造式を書きなさい。